血糖スパイクとは?食後に血糖値が急上昇する仕組み
2026/10/09
血糖スパイクとは?食後に血糖値が急上昇する仕組み
「血糖スパイクを起こすと太る」
「食後に眠くなるのは血糖スパイク?」
最近、テレビやインターネットで「血糖スパイク」という言葉をよく見かけるようになりました。
でも、そもそも食事をすれば血糖値が上がるのは自然なことです。
では、何が問題なのでしょうか?
◆食後に血糖値が上がるのはなぜ?
ご飯やパン、麺、果物などに含まれる糖質は、消化によってブドウ糖などになり、小腸から吸収されます。
そのため食後は血液中のブドウ糖が増え、血糖値が上昇します。
すると膵臓からインスリンが分泌され、ブドウ糖を筋肉などの細胞へ取り込むことを助けます。
こうして血糖値は徐々に食前の状態へ戻っていきます。
糖尿病のない人では一般に、食後の血糖値は食事開始後およそ1時間でピークを迎え、その後
2~3時間ほどで食前に近い状態へ戻ります。
◆「血糖スパイク」って何?
血糖スパイクは一般的に、食後に血糖値が急上昇し、その後低下する大きな変動を表現するときに
使われる言葉です。
ただし、「○mg/dL以上上がったら血糖スパイク」という統一された医学的診断名ではありません。
医学的には「食後高血糖」や「食後血糖」などの言葉が使われます。
そのため、健康な人が食後に血糖値が上がっただけで、
「血糖スパイクだ!身体に悪い!」
と心配しすぎる必要はありません。
◆血糖値の上がり方は食事によって違う
食後血糖には、食事の量や内容などさまざまな要因が関係します。
特に糖質の量は大きな要素です。
例えば、
白いご飯だけ。
パンだけ。
甘い菓子+甘い飲み物。
このような食べ方では糖質に偏りやすくなります。
だからといって、
「糖質は食べない方がいい」
という話ではありません。
肉・魚・卵・大豆製品などのタンパク質源、野菜・きのこ・海藻などを組み合わせ、食事全体のバランスを
考えることが基本です。
◆「食後眠い=血糖スパイク」とは限らない
ここも誤解されやすいところです。
食後に眠くなったからといって、それだけで血糖スパイクが起きているとは判断できません。
睡眠不足や食事量、生活リズムなど、眠気にはさまざまな要因があります。
同じように、家庭用の持続血糖測定器(CGM)で一度大きな変動が見えたからといって、自己判断で
糖尿病と決めつけることもできません。
◆大切なのは「糖質を怖がる」ことではない
40代・50代・60代になると、
「太りたくないからご飯を抜こう」
と考える方もいらっしゃいます。
でも身体づくりで大切なのは、一つの栄養素を敵にすることではありません。
食事の量を整える。
糖質だけの食事にしない。
野菜や豆類、きのこなどから食物繊維を摂る。
身体を動かす。
そんな毎日の積み重ねから考えてみましょう。
そして健診で血糖値やHbA1cを指摘されている方は、「血糖スパイク対策」だけを自己流で行うの
ではなく、医療機関で相談することが大切です。
血糖値は「上げてはいけない数字」ではなく、身体がエネルギーを利用する過程で変化するもの。
まずはその仕組みを知ることから始めてみませんか?

