発酵食品に生きた菌は必要?意外と知らない基礎知識
2026/10/27
発酵食品に生きた菌は必要?意外と知らない基礎知識
大豆は大豆、牛乳は牛乳。
ところが、微生物の働きが加わると、納豆やヨーグルトなど、まったく違う味や食感の食品に
変わります。
「発酵食品は身体にいい」とよく聞きますが、そもそも発酵すると、食品の中で何が起こっているの
でしょう?
実は、発酵は単に食品を長持ちさせる昔ながらの知恵ではありません。
微生物が食品の成分を変化させ、新しい味や香りを生み出す仕組みなんです。
◆発酵は微生物による食品の変身!
発酵には、乳酸菌、酵母、麹菌、納豆菌など、さまざまな微生物が関わっています。
例えば、牛乳からヨーグルトができるのは、乳酸菌が乳糖を利用して乳酸をつくるため。
乳酸によって酸味が生まれ、タンパク質の状態が変わることで、とろりとした食感になります。
納豆の場合は、納豆菌が大豆の成分に働きかけ、独特の香りや粘りを生み出します。
同じ発酵でも、微生物と材料によって出来上がりはまったく違うんですね。
◆発酵で変わる3つのこと
① 味や香りが変わる
味噌や醤油の豊かな風味は、微生物や酵素の働きによって原料の成分が分解・変化することで
生まれます。
タンパク質から生じるアミノ酸なども、うま味に関わっています。
② 消化しやすさが変わる場合がある
発酵の過程では、糖質やタンパク質などが一部分解されます。
例えばヨーグルトは、牛乳に比べて乳糖が一部減少するため、牛乳が苦手な方でも食べやすい場合が
あります。
ただし、すべての発酵食品が消化しやすくなるわけではありません。
③ 保存性が高まる場合がある
乳酸やアルコール、塩分などの働きによって、腐敗の原因となる微生物が増えにくくなる食品もあります。
ただし、発酵食品だから常温で長期間保存できるとは限りません。商品の保存方法を守ることが大切
です。
えっ!発酵食品なのに菌が生きていない?
ここが今回の意外なポイントです。
「発酵食品を食べる=生きた菌を食べる」
そう思っていませんか?
実は、必ずしもそうではありません。
発酵後に加熱処理された味噌や、火入れされた醤油などでは、生きた微生物がほとんど残っていない
場合があります。
それでも、発酵によって生まれた風味や成分は食品に残ります。
つまり、発酵食品の価値は、生きた菌の数だけでは決まらないということです。
◆50代からは「発酵食品なら何でも健康的」と考えない
納豆、ヨーグルト、味噌、漬物など、発酵食品にはさまざまな種類があります。
ただし、味噌や漬物は塩分、加糖ヨーグルトは糖分にも注意したいところ。
また、発酵食品を食べるだけで腸内環境が必ず改善したり、体脂肪が減ったりするわけでは
ありません。
大切なのは、特定の食品に頼らず、野菜やタンパク質源なども組み合わせて食事を整えることです。
いつもの納豆や味噌汁も、微生物がつくり出した食品だと思うと、少し見方が変わりませんか?
発酵とは、目に見えない小さな働き手が、食品をおいしく変えてくれる仕組み。
次に発酵食品を食べるときは、ぜひ「何がどう変わったんだろう?」と考えてみてください。
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